こんにちは。島本町水無瀬のまつもと整骨院のまっちゃんです。
「からだを知ろう」 第2回は「輸気」です。
輸気とは、気を輸(おく)ると書きます。なんか、気功をイメージしますが、そうではない。
気を集中し、気の高まった手を当て、感応することにより、相手の感受性を高め、導くことをいいます。
感受性が高まることで、治ろうとする力が高まります。
強く揉むことを繰り返していると、感受性が鈍り、ますます強い力でないと反応しなくなります。
生理学的にも「アルント・シュルツの法則」と言うのがあり、実は触れるだけといった弱い刺激の方が、生命力を旺盛にするとされています。
輸気の方法は、指から丹田(おへそと恥骨の中間)へ息を吸い込み、吸った息を指から吐く、これを無心に行います。
もちろん、指から息は吸えませんし、吐くこともできません。あくまでもイメージをするってことです。
私たち治療家はこの「輸気」をしながら手技を行うので、効果が違ってきます。
輸気の力を高めるには合掌行気法をします。
合掌行気法とは、(画像を参考)
① 座して目の前で軽く手を合わせ、肩の力を抜き、腰をのばします。
② 手のひらから息を吸い込むつもりで丹田(へそと恥骨の中間)まで腹式呼吸でゆっくり息を吸い込みます。
③ 3秒止めて、また手のひらから息を吐くつもりで行います。呼吸の速度は日頃よりもゆっくりです。
目的は気を集めることですから手のひらに気を集中しましょう。
うまく集中できると、手のひらが汗ばんで、熱く波打つ感じになります。
その手でからだに触れると、相手の気とこちらの気が急所で感応して、強い反射を引き起こします。
皆様も、ぜひ治療家の手に近づいてみてはいかがですか?
本物の手はここにありますよ(笑)